ミーレ食洗機を使っている皆さんは、日々のお手入れをどのように行なっていますか?
ミーレ食洗機の寿命は約20年と言われています。しかし、日々の手入れを怠ると、20年どころか10年も経たずに故障や不具合が発生する可能性があります。
今回は、ミーレのショールームやカスタマーセンターの担当者に聞いた、ミーレ食洗機の日々の手入れ方法について具体的に解説していきます。実際に手入れをしている様子もお伝えしますので、この記事を参考にし、日々の手入れを行ってみてください。
ミーレ食洗機のお手入れの重要性
ミーレ食洗機の耐用年数は、メーカーとして20年を想定しています。しかし、日々のメンテナンスを怠ると20年経たずに故障や不具合が発生する可能性は十分にあります。
一方、定期的なメンテナンスを行うことで、20年以上使用し続けることも可能です(ミーレショールーム担当者談)。それくらい日々のお手入れは重要です。
ミーレ食洗機で絶対にやるべきお手入れは3つ
ミーレ食洗機を大切に使って行くために、絶対にやるべきお手入れ方法は以下の3つです。
- 週1回のフィルター掃除
- 月1回の庫内洗浄
- 年に3回の庫内洗浄剤を使った洗浄
以上3つのお手入れを中心に、日々のメンテナンスを行うことで、ミーレ食洗機は高い洗浄力を発揮し続けます。
それぞれを詳しく説明していきます。
週1回のフィルター掃除の重要性と方法
フィルターは、ミーレ食洗機内の一番下にある水が流れる網目状の部分を指します。フィルターは大きな固形物を取り除き、排水が詰まるトラブルを防ぐ重要な役割を果たします。
しかし、フィルターに付着したゴミや汚れをそのままにしておくと、排水の流れが悪くなり、排水エラーや故障の原因になりかねません。
フィルターは簡単に取り外すことができます。少なくとも週に1回フィルターを取り外し、水で洗い流してください。
油汚れがひどい場合は、洗剤やブラシを使って洗うことで、簡単にきれいにすることができます。
フィルターの下には逆止弁という部品があり、これを外すと排水ポンプが見えます。ここが詰まると水が流れなくなるため、年に2、3回は逆止弁を取り外して排水ポンプに付着したゴミを除去してください。
フィルターの取り外し方
ここがフィルターです。
手順1:スプレーアームを外す。左回りに回すと簡単に外すことができます。
手順2:フィルターを外す。回しながら持ち上げると簡単に外れます。
手順3:分解する。ここは引っ張ると外すことができます。(回しても外れません。)
手順4:さらに分解します。両手で回して外すことができます。(結構硬いです。)
フィルター部分は全部で4つの部品に分解することができます。
手順5:スプレーアームの根本部分も取り外します。左回りに回すと取り外すことができます。
最後に水洗いをして終了。油汚れが酷いときは、洗剤やブラシを使って洗ってください。
逆止弁の取り外し方
年に数回は、フィルターの下にある逆止弁も取り外し、排水ポンプのゴミを取り除いてあげてください。
赤矢印の部分が逆止弁です。つまみながら矢印の方向に押してあげると外すことができます。(かなり硬いです)
硬い工具を使って押してた所、外すことができました。
これが逆止弁です。
逆止弁を外すと、中に排水ポンプが隠れています。ここにゴミが詰まると、排水エラーや故障が起こる可能性があります。手でゴミを取り除いてあげてください。
月1回の庫内洗浄の役割と使用方法
ミーレ食洗機は、食洗機内の洗浄を自動で行う「庫内洗浄モード」を搭載しています(ただし、G 5214 C SCiシリーズは除く)
ミーレ食洗機は、毎回の洗浄の最後に高温のお湯ですすぎを行うことで、庫内を清潔に保つことができます。しかし、油汚れが蓄積すると洗浄力が低下したり、排水が詰まることがあります。
そのため、週に1回のフィルター掃除の他に、月に1回は庫内洗浄モードで食器を入れずに洗浄を行ってください。これにより、食洗機内部の清潔を保ち、最適な洗浄性能を維持することが可能となります。
庫内洗浄モードの役割
庫内洗浄モードは、一般的な食器洗いサイクルとは異なり、内部の清掃に特化した洗浄を行います。ポイントは次の2つです。
高温水の使用と強化されたスプレー圧
高温水の使用: 庫内洗浄時には通常よりも高温の水を使用します。これにより、内部に蓄積した油脂や汚れがより効果的に溶解されます。
強化されたスプレー圧: 水の圧力を高めることで、機内の隅々まで水が行き渡り、固着した汚れを剥がします。
庫内洗浄モード方法
庫内洗浄モードを仕様する際は、まず食洗機内に食器が入っていないことを確認してください。
電源を入れたあと、赤丸のボタンを1回押します。
次に、水色丸のボタンを数回押し「庫内洗浄」という表示が出たら、「OK」ボタンを押すだけです。
庫内洗浄モードがない機種の対処法
ミーレ食洗機では、ほとんどの機種に庫内洗浄モードが搭載されていますが、G 5214 C SCiシリーズはこの機能を備えていません。
庫内洗浄モードが搭載されていない機種はどうすればいいの?
庫内洗浄モードがない機種の場合、フィルターの掃除、スプレーアームのチェック、内部の拭き掃除に加えて、インテンシブモード(高温洗浄モード)を使用して洗浄してください。
庫内洗浄モード同様、高温のお湯での洗浄は、蓄積した油汚れの分解や細菌の除去に効果的です。
年に3回の庫内洗浄剤を使用した特別な洗浄方法
通常のフィルター掃除や庫内洗浄と並行して、年に3回は専用の庫内洗浄剤を使用して食洗機内を清掃してください。ミーレ食洗機専用の洗浄剤は3種類あり、用途に応じて使い分けることで効果的な庫内洗浄を行うことができます。
使用する洗浄剤の種類とその選び方
ミーレ食洗機専用の洗浄剤は以下の3種類です。
- 用途:食器洗い機と洗濯機・洗濯乾燥機を衛生的に保つために使用します。
- 効果:油脂や頑固な汚れ、及びそれらから発生するにおいを除去します。
- 使用頻度:年に1〜3回。定期的な使用で機械のコンディションを最適に保ちます。
- 使用方法:庫内がカラの状態で本洗浄剤を全量振り入れ、「庫内洗浄」または「インテンシブ75℃ (Pots&Pans 75℃)」プログラムで使用します。
- 用途:食器洗い機が最適に機能することを保証します。
- 効果:におい、水垢、微量の石鹸かすを除去。ドアガスケットの弾力性を維持し、密閉性を確保します。
- 使用頻度:年に4-5回。定期的な使用で、機器の理想的な性能を確保します。
- 使用方法:キャップを外して上段バスケットにさかさまに立て、食器を入れずに、55℃で洗浄するプログラム(パワーウォッシュ60℃やエクストラクワイエット55℃、ノーマル55℃等)で使用します。
- 用途: 食器洗い機および洗濯機からカルキを除去します。
- 効果: 天然クエン酸が加熱ロッド、ドラムやその他の部品を優しくケアし、機器の最適な性能を保証します。
- 使用頻度: 年に1〜3回。適切なお手入れで、長期間にわたり安心して使用できます。
- 使用方法:庫内がカラの状態で本洗浄剤を全量振り入れ、「庫内洗浄」または「インテンシブ75℃ (Pots&Pans 75℃)」プログラムで使用します。
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ディッシュクリーンの使用例
我が家では、基本的にはディッシュクリーンを年に3回使用しています。また、年末の大掃除時にはインテンスクリーンとカルキ除去剤を使用しています。
使用する際の流れは以下の通りです。
今回はディッシュクリーンの使用方法です。(インテンスクリーン、カルキ除去剤とは異なります。)
蓋を開けると中に固形の洗浄剤が入っています。
穴が空いている部分を、食洗機に差し込んで、洗浄剤が下向きになるようにセットします。
食洗機内に、食器が入っていないことを確認してから、電源を入れ赤丸のボタンをおして「PowerWash60℃」を選び「OK」をおして洗浄を開始します。
スプレーアームの掃除
ミーレ食洗機には上部、中央、下部の3箇所にスプレーアームが装備されています。
フィルター掃除の際には下部のスプレーアームを取り外して水洗いを行っていますが、真ん中と上のスプレーアームも定期的に取り外して清掃してください。
スプレーアームのメンテナンス方法
一番上のスプレーアームの外し方
上に押し上げてから、左回りに回すと外すことができます。
2年ほど外していませんでしたが、ほとんど汚れはついていませんでした。
真ん中のスプレーアームの外し方
根本の部分を左に回して上げると外すことができます。
ここもあまり汚れはついていませんでした。
取り外したら温水を使ってスプレーアーム全体を洗浄します。特に噴射口に注意し、詰まりがないか確認してください。カルキが気になる場合は、酢水や専用のカルキ除去剤で軽く浸すことで、より効果的に清掃できます。
洗浄が終わったらスプレーアームを元の位置にしっかりと取り付けます。よく「スプレーアームが外れた」というトラブルを聞きますが、簡単に取り付けることができますので安心してください。
これらのステップに従って定期的にスプレーアームの掃除を行うことで、食洗機の洗浄力を維持し、長期的な性能を確保できます。
我が家のミーレ食洗機のメンテナンス方法
ミーレ食洗機は高温での洗浄とすすぎを行うことで、自分自身で庫内を清潔に保つことができます。そのため、毎日のお手入れは基本的には行いません。ただし、ミーレ食洗機が高い洗浄性能を発揮するためには、定期的なメンテナンスは必要です。
定期的なメンテナンス
定期的なメンテナンスは次の3つの流れで行います。
- 週1回:フィルターを外して水洗いします。汚れがひどい場合は洗剤やブラシで洗浄します。
- 月1回:庫内洗浄モードを使用して、食器を入れずに洗浄します。
- 年3回:ディッシュクリーンを使用して庫内洗浄モードで洗浄し、フィルター掃除時に逆止弁を取り外し排水ポンプを掃除します。
上記の3つにプラスで、年末の大掃除の際にはスプレーアーム洗浄、インテンスクリーンとカルキ除去剤を使用した庫内洗浄も行います。
内部や外部の拭き掃除
必要に応じて、拭き掃除も行います。特に汚れが目立つ部分は取っ手、ドアの面材パネル、食洗機の内部壁やドアの内側のゴムパッキンです。
汚れが目立つ部分は、湿らせた布と少量の中性洗剤を使用して定期的に拭き取りを行ってください。これにより、蓄積された汚れや残留物を効果的に除去できます。
まとめ
ミーレ食洗機の適切なメンテナンスは、ミーレ食洗機を長く使い続けるためにとても重要です。
本記事では、推奨されるメンテナンス方法として週に1回のフィルター掃除、月に1回の庫内洗浄、年に3回の専用洗浄剤を使った洗浄を挙げています。これらの手順に従うことで、食洗機は最高の性能を保ち続け、予期せぬ故障を避けることができます。
一度ミーレ食洗機を手に入れたら、もうミーレなしの生活には戻れません。ミーレ食洗機を1日でも長く使い続けるために、ぜひこの記事を参考にして、日々のお手入れを行ってください。
コメント
コメント一覧 (4件)
わかりやすい説明で助かります!ひとつ教えていただきたいのですが庫内洗浄は洗剤なしで実行するものでしょうか?
庫内洗浄は洗剤無しで大丈夫です!
月に一回程度、洗剤無しで庫内洗浄を行うと、食洗機内がきれいに保てますよ!
洗剤無しで大丈夫なんですね。説明書等にも特に洗剤のことが書いてなかったので無しでよいかとは思いながら確証が持てなかったので、これでスッキリしました。ありがとうございます♡
年に数回は記事にある通り、専用の洗剤を使うと良いですよ!
これからも、役立つ情報を発信していきますので、応援よろしくお願いします!