ミーレ食洗機の導入を検討する中で、こんな悩みや疑問を持っている人はいませんか?
- ミーレ以外にどんな食洗機メーカーがあるの?
- ミーレと他のメーカーで、価格や機能を比較したい。
- 結局、ミーレの食洗機と他社メーカーの食洗機ってどっちがおすすめなの?
多くの人は価格や機能で他のメーカーと比較し、納得した上でミーレ食洗機を購入したいはずです。
私自身、2022年の5月からミーレ食洗機を使用していますが、導入する際に他社メーカーと比較するための情報集めにとても苦労した経験があります。
今回、ミーレと人気食洗機メーカー5社(ボッシュ、パナソニック、リンナイ、ガゲナウ、AEG)について、各メーカーのカタログやホームページの情報をもとに、特徴・価格・機能を比較してまとめています。
すでにミーレ食洗機に決めている人はもちろん、どのメーカーにしようか迷っている人も、ぜひ最後まで読んでいただき、食洗機を選ぶ際の参考にしてください。
ボッシュ・パナソニック・リンナイ・ガゲナウ・AEGよりミーレがおすすめ
今回比較するのは以下のメーカーです。
フロントオープンタイプの食洗機といえば海外メーカーというイメージがありますが、最近ではパナソニックやリンナイといった国内メーカーも、フロントオープンタイプの機種が充実してきています。
比較した結論としては以下の通りです。
比較項目 | 結論 |
価格帯 | 一番安いのはミーレとリンナイ、バランスが良いのはボッシュ |
商品ラインナップ数 | ダントツでミーレが多い |
洗浄モードの種類 | 各メーカで大差はない |
カウンター高さ | リンナイ、パナソニック、ミーレはカウンター高さ850mmのシステムキッチンに対応 |
洗浄力 | ミーレ、パナソニック、ガゲナウ、AEGは予洗い不要 |
洗浄容量 | 各メーカー600mmサイズなら12〜14人分の食器を一度に洗浄可能 |
節水・節電 | ミーレが一番少ない水と電気で洗浄可能。 水道代8.9 L / 2.33円+電気代0.7kWh / 18.9円=21.23円 |
静音性 | パナソニックが38dB、AEGが37dB〜39dB、他が42dB |
製品寿命: | ミーレは耐用年数20年 |
保証 | ボッシュは5年の長期保証 |
アフターサービス | ミーレ、パナソニック、リンナイはメーカーが直接対応 |
乾燥機能 | パナソニックやリンナイのヒーター乾燥がおすすめ |
その他特徴的な機能 | ミーレ:AutoDos、Miele@home、AEG:Comfort Lift、パナソニック:ナノイーX送風 |
ミーレ・ボッシュ・カゲナウ・AEG・パナソニック・リンナイ 各メーカーの特徴
ミーレ(Miele)
会社の歴史
ミーレは1899年にドイツで設立され、120年以上の歴史を持つ高級家電メーカーです。創業以来、「Immer Besser(常により良いものを)」をモットーに掲げ、品質の高さと耐久性を重視した製品作りを行っています。
ブランドイメージと
ミーレは、家電製品の中でも特に耐久性と信頼性に優れた高級ブランドとして知られています。製品の平均寿命は20年とされ、ドイツ国内のみならず、世界中でプレミアムブランドとしての地位を確立しています。
市場での位置づけ
ミーレは高価格帯のプレミアム市場に位置しており、特に品質やデザインにこだわる消費者層に支持されています。特に食洗機においては、その強力な洗浄力と静音性が評価され、欧州を中心にグローバル市場で高いシェアを誇ります。
ボッシュ(Bosch)
会社の歴史
ボッシュは1886年にロバート・ボッシュによってドイツで設立されました。当初は精密機械と電気工学を専門とする会社としてスタートしましたが、後に自動車部品、電動工具、家電製品などの分野で世界的に成長しました。
ブランドイメージ
ボッシュは、信頼性の高い家電製品を提供することで広く知られています。特に耐久性とコストパフォーマンスに優れた製品ラインアップを持ち、家庭用電化製品の主要ブランドとして地位を確立しています。
市場での位置づけ
ボッシュの食洗機は中価格帯から高価格帯にかけて幅広い製品ラインを持ち、家庭向け市場でのシェアが高いです。ビルトイン食洗機の売上げでは世界No,1です。特にヨーロッパ市場で強く、エネルギー効率や静音性に優れたモデルが多くの家庭で選ばれています。
ガゲナウ(Gaggenau)
会社の歴史
ガゲナウは1683年にドイツで設立され、当初は鉄器製造業としてスタートしました。19世紀後半には家庭用キッチン機器の製造に着手し、現在では高級家電ブランドとして知られています。1995年にボッシュ・シーメンス・ハウスゲレーテ(BSH)に買収されましたが、独立したブランドとしての地位を保っています。
ブランドのイメージ
ガゲナウは、その卓越したデザインと高い技術力で有名です。特にプロフェッショナル志向の強いキッチン機器を提供しており、職人の手による高品質な仕上げが特徴です。デザイン性が高く、シンプルでミニマルな美学を持つ製品が多いです。
市場での位置づけ
ガゲナウは高級市場に位置しており、特にデザイン志向の高い消費者やプロフェッショナルな使用を目的とする顧客に支持されています。市場での存在感は限られていますが、富裕層を中心に非常に高い評価を得ています。
AEG(アーエーゲー)
会社の歴史
AEGは1883年にドイツで設立され、家電業界での長い歴史を誇ります。20世紀初頭には電化製品のパイオニアとして名を馳せ、特にデザインと機能性の両立を目指した製品作りで知られています。現在はエレクトロラックスグループの一員です。
ブランドのイメージ
AEGは、特にドイツ国内で高い評価を受けており、「Perfekt in Form und Funktion(形と機能の完璧さ)」を掲げ、スタイリッシュなデザインと高い機能性を両立させた製品を提供しています。
市場での位置づけ
AEGは中価格帯から高価格帯にかけて製品を展開しており、ヨーロッパ市場で特に人気があります。洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた製品は、デザイン性と機能性を重視する消費者に支持されています。
パナソニック(Panasonic)
会社の歴史
パナソニックは1918年に松下電器産業として設立され、家電製品を中心にグローバル企業へと成長しました。特にアジア市場で圧倒的な存在感を持ち、日本を代表する家電メーカーの一つです。
ブランドのイメージ
パナソニックは、信頼性とコストパフォーマンスに優れた製品を提供することで知られています。特に日本市場でのシェアが高く、消費者のニーズに応える豊富な製品ラインアップを誇ります。省エネ性能や使いやすさを重視した製品開発を行っています。
市場での位置づけ
パナソニックは、日本の食洗機市場で圧倒的なシェアを持っています。日本の住宅は欧米に比べてキッチンが狭く、コンパクトな家電が求められることが多いですが、パナソニックはそのニーズに応える商品ラインナップを展開しています。特に卓上型食洗機は、他のメーカーに比べても圧倒的な人気を誇っています。
リンナイ(Rinnai)
会社の歴史
リンナイは1920年に日本で設立され、ガス機器メーカーとしてスタートしました。ガス給湯器やガスコンロの分野でリーダー的存在となり、現在ではガス機器だけでなく、様々な家電製品を提供しています。
ブランドイメージ
リンナイは、特にガス機器の分野で高い信頼性と技術力を持つブランドです。ガス機器メーカーとしての、給湯器やガスコンロなどの製品で培った技術を活かし、信頼性のある家電製品を提供しています。
市場での位置づけ
リンナイの食洗機は、日本市場で強い存在感を持ち、ガス機器メーカーとしての信頼性から多くの消費者に選ばれています。新築やリフォーム時に、リンナイの他のガス機器や給湯器と一緒に導入されることが多く、トータルな住宅設備の一環として選ばれるケースが目立ちます。
価格帯と基本スペックの比較
ミーレ食洗機との比較をするため、今回は各メーカーのフロントオープンタイプの価格と、主要モデルの基本スペックについてまとめました。
価格帯:一番安いのはミーレとリンナイ、バランスが良いのはボッシュ
ミーレ | ボッシュ | カゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ | |
幅600mm | ¥374,000~¥858,000 | ¥423,500 | ¥569,800〜¥726,000 | ¥396,000〜¥473,000 | ¥517,000 | 対象製品なし |
幅450mm | ¥253,000~¥451,000 | ¥273,900~¥363,000 | ¥404,800 | ¥341,000 | 対象商品なし | ¥233,200~¥267,300 |
価格で比較すると、600mmサイズでは、最安値、最高値の機種はともにミーレでした。ここまでの価格差があるのは、商品ラインナップが多いからで、ミーレは価格や機能での選択肢が広いといえます。
450mmでは、最安値はリンナイの食洗機で、最高値はミーレでした。
ボッシュは比較的コストを抑えているイメージで、ガゲナウはボッシュの上位グレードの機種といった位置付けになっています。
AEGはコスト的には中グレードでコストパフォーマンスが良いです。
パナソニックは、2023年12月についにフロントオープンタイプの食洗機を発売しました。価格は比較的高価格ですが、国内メーカー初の600mmサイズの食洗機ということで、これから人気が高まっていくと思います。
(※パナソニックのフロントオープンタイプの食洗機はシステムキッチンセット販売専用商品のため、商品単体での販売はおこなっていません。)
商品ラインナップ数はダントツでミーレが多い
ミーレ | ボッシュ | カゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ | |
幅600mm | 12 | 2 | 2 | 2 | 1 | ー |
幅450mm | 9 | 2 | 1 | 1 | ー | 2 |
商品ラインナップ数で見るとミーレがダントツで多いです。他のメーカーが各サイズ1〜2機種に対して、ミーレは600mmが12機種、450mmが9機種と圧倒的なバリエーションが用意されています。
各メーカの主要モデルの基本スペック比較
各メーカーの主要モデルの基本スペックをまとめました。
ミーレ | ボッシュ | ガゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ | |
品番 | G 7314 C SCi AutoDos | SMV4ZDX016ドア面材取付タイプ | DI 260 400 | FSK93817P | NP-60EF1W | RSW-F403C-B |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | ¥ 517,000 | ¥423,500 | ¥569,800 | ¥ 473,000 | 517,000円 | ¥267,300 |
サイズ | 600mm | 600mm | 600mm | 600mm | 600mm | 450mm |
リンナイはサイズが450mmしかないため単純に比較はできませんが、低コストで設置することが可能です。
600mmサイズで比較をすると、コストパフォーマンス的に優れているのはボッシュです。ガゲナウはボッシュの上位グレードのため、値段的には少し高めの設定になっています。
ミーレは、機能が充実していますが、その分値段が高めの設定です。
パナソニックのNP-60EF1Wは、システムキッチンセット販売専用商品のため、商品単体での販売はおこなっていません。
ミーレ:G 7314 C SCi AutoDosの基本スペック紹介
ミーレ | |||
洗浄モード | |||
QuickPowerWash | 短時間での洗浄 | ||
ECO | 水と電力の節約モード | ||
基本情報 | 自動 | 自動洗浄モード | |
品番 | G 7314 C SCi AutoDos | インテンシブ75 ℃ | 高温での強力洗浄 |
価格 | ¥ 517,000 | ジェントル | 優しく洗浄 |
設置可能高さ | 810mm〜875mm(開口部) | 庫内洗浄 | 庫内を清潔に保つ |
洗浄容量 | 16人分(アジア基準)/ 12人分 72点(JEMA規格) | その他 | 4つのプログラムと5つのオプション |
節水 | 8.9 L / 2.33円(ECOプログラム時) | 利便性 | |
節電 | 0.7kWh / 18.9円(ECOプログラム時) | AutoDos | 洗剤自動投入機能 |
静音性 | 42dB / 39dB(エクストラクワイエット運転時) | ComfortClose | ドアを任意の位置で開けたままにできる |
予洗い | 不要 | Miele@home | 機器のネットワーク化 |
製品寿命 | 20年を想定 | ディスプレイ | センサーボタン |
保証 | 2年(1年、3年、8年の延長可能) | 乾燥機能 | オートオープン乾燥 |
アフターサービス | ミーレ・カスタマーサービスが対応 | センサードライ |
SMV4ZDX016の基本スペック紹介
ボッシュ:ボッシュ | |||
洗浄モード | |||
エクスプレス65℃ | 短時間で洗浄 | ||
エコ50℃ | 水や電力の使用を抑える省エネ洗浄 | ||
基本情報 | オート45~65℃ | 汚れ具合をセンサーで感知 | |
品番 | SMV4ZDX016ドア面材取付タイプ | パワフル70℃ | 汚れのひどい食器や鍋などの洗浄 |
価格 | ¥423,500(税込) | クイック45℃ | 軽い汚れの食器などを短時間で洗浄 |
設置可能高さ | 815mm〜875mm(開口部) | マシンケア | 庫内のクリーニング |
洗浄容量 | 12人分 84点(JEMA規格) | その他 | 2つのプログラムと4つのオプション |
節水 | 9.5L(エコ50°C使用時) | 利便性 | |
節電 | 0.9kWh / 28円(エコ50°C使用時) | アクアストップ | 水漏れ防止機能 |
静音性 | 42dB | オートポーズ | 運転中にドアが開くと自動で運転停止 |
予洗い | 不要 | ボタンロック | ワンタッチでパネルのロック |
製品寿命 | 記載なし | ||
保証 | 安心の5年長期保証 | 乾燥機能 | ゼオライト・ドライ |
アフターサービス | 輸入代理店がメールと電話で対応 | 予熱乾燥 |
ガゲナウ:DI 260 400の基本スペック紹介
ガゲナウ | |||
洗浄モード | |||
オート 65℃~75℃ | 高温での洗浄 | ||
オート 45℃~65℃ | 通常モードの洗浄 | ||
基本情報 | オート 35℃~45℃ | 低温での洗浄 | |
品番 | DI 260 400 | エコ 50℃ | 節水・節電モード |
価格 | ¥569,800 | 高速 45℃ | 時間短縮 |
設置可能高さ | 815mm〜875mm(開口部) | マシーンケア | 庫内を常に衛生的に保つ |
洗浄容量 | 14人分 | その他 | プログラムが1つとオプションが4つ |
節水 | ー | 利便性 | |
節電 | ー | 操作パネル位置 | 天面 |
静音性 | 42dB | 操作方法 | タッチキー |
予洗い | 不要 | 乾燥機能 | ゼオライトテクノロジー |
製品寿命 | 記載なし | バスケット | フレックス プラス バスケットシステム |
保証 | 2年間 | アクセサリー | ワイングラスホルダー |
アフターサービス | 輸入販売店、取り扱い販売店が対応 | エクストラクリーニングエリア | ON/OFF切り替え可能 |
AEG:FSK93817Pの基本スペック紹介
AEG | |||
洗浄モード | |||
Quick | 短時間で良い仕上がりが期待できる | ||
1h | 軽い汚れに対応 | ||
基本情報 | 1h 30min | 普通汚れに対応 | |
品番 | FSK93817P | 2h 40min | 普通〜ひどい汚れに対応 |
価格 | ¥ 473,000 (税込) | ECO | 最も効率的な水使用量と消費電力量で洗浄 |
設置可能高さ | 820mm〜900mm(開口部) | AUTO Sense | 水の温度と使用量、 電力消費量と洗浄時間を自動的に調整 |
洗浄容量 | 14人分(IEC規格) | その他 | Machine Careやオプション6つ |
節水 | 11L(エコモード運転時) | 利便性 | |
節電 | 0.832kWh(エコモード運転時) | コントロール操作 | タッチコントロール |
静音性 | 39dB(ExtraSilentでは37dB) | Comfort Lift | 下部バスケットを上に持ち上げることができる |
予洗い | 不要 | オートオフ(AutoOff) | 洗浄終了後、または5分間操作をしないと、自動的に電源が切れる |
製品寿命 | 記載なし | スタート予約 | あらかじめ、洗浄開始時間の予約 |
保証 | 3年(2年、7年延長可能) | 乾燥機能 | 余熱乾燥 |
アフターサービス | エレクトロラックス・ジャパン株式会社が対応 | エアドライ(自動オープン) |
パナソニック:NP-60EF1Wの基本スペック紹介
パナソニック | |||
洗浄モード | |||
オート | 汚れの量に応じた運転をする | ||
汚れレベル1 | つけ置き洗いや水洗い後に | ||
基本情報 | 汚れレベル2 | 食後すぐに洗うとき | |
品番 | NP-60EF1W | 汚れレベル3 | 油汚れが多い食器、調理器具を洗うときに |
価格 | 517,000円(税込) | エコ | 水量や消費電力量を抑えて運転 |
設置可能高さ | 805mm〜865mm(開口寸法) | 低温 | 熱に弱い食器を洗うとき |
洗浄容量 | 約12人分(72点) | お手入れ | 庫内のお手入れをするとき |
節水 | 15.1L(汚れレベル2) | 利便性 | |
節電 | 0.92 kWh | ヒーター乾燥 | カラッと乾かす ヒーター乾燥 |
静音性 | 約38dB | ナノイーX送風 | 庫内を除菌する |
予洗い | 不要 | 残さいフィルター | 洗浄中の各工程でフィルターを洗浄 |
製品寿命 | 記載なし | ケコミ排気乾燥システム | 足元の排気口から、約35 ℃の低温・低湿排気 |
保証 | 1年(5年、8年、10年延長化) | 大容量の食器カゴ | 4人家族(夫婦2人、子ども2人)の1日分(3食分)の食器が洗える |
アフターサービス | 専用窓口に電話かメール | 乾燥方式 | ヒーター乾燥/送風乾燥 |
リンナイ:RSW-F403C-Bの基本スペック紹介
リンナイ(450mmサイズ) | |||
洗浄モード | |||
標準 | 一般的な洗浄モード | ||
スピーディ | 時間を短縮して洗浄 | ||
基本情報 | 念入り | 時間をかけ、汚れを念入りに落とす | |
品番 | RSW-F403C-B | 夜エコ | ランニングコストを抑えながらゆっくり洗浄 |
価格 | ¥267,300(税込) | 乾燥 | 乾燥のみ行う |
設置可能高さ | 755mm〜875 mm(外形寸法) | ||
洗浄容量 | 56点 8人分 | ||
節水 | 12L(標準コース時) | 利便性 | |
節電 | 0.6kWh(標準コース時) | 操作パネル | 扉上部に設置 |
静音性 | 42dB | ソフト排気 | 約36℃まで温度を下げて排気 |
予洗い | 記載なし | ドアの開閉 | ワンタッチで開閉&途中停⽌もできる |
製品寿命 | 記載なし | 素早い工事 | 設置⼯事は2〜3時間 |
保証 | 1年(5年まで延長) | からっとキープ | 運転終了後にヒーターを入れずに約4~6時間送風(排気)と停止を繰り返す |
アフターサービス | リンナイ相談窓口 |
ミーレ・ボッシュ・ガゲナウ・AEG・パナソニック・リンナイを徹底比較
洗浄モードの種類は各メーカで大差はない
ミーレ | ボッシュ | ガゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ | |
ECOモード | ECO 50°C | エコ50℃ | エコ 50℃ | ECO | エコ | 夜エコ |
自動洗浄 | 自動45-65℃ | オート45~65℃ | オート 45℃~65℃ | AUTO Sense | ||
短時間洗浄 | QuickPowerWash | エクスプレス65℃ | 高速 45℃ | Quick | スピーディ | |
通常の汚れに対応 | PowerWash60°C | 1h 30min | 汚れレベル2 | 標準 | ||
頑固な汚れに対応 | インテンシブ75 ℃ | パワフル70℃ | オート 65℃~75℃ | 2h 40min | 汚れレベル3 | 念入り |
熱に弱い食器(軽い汚れ)に対応 | ジェントル | クイック45℃ | オート 35℃~45℃ | 1h | ・低温 ・汚れレベル1 | |
庫内洗浄 | 庫内洗浄 | マシンケア | マシーンケア | Machine Care | お手入れ | |
その他 | 4つのプログラムと5つのオプション | 2つのプログラムと4つのオプション | 1つのプログラムと4つのオプション | オプション5つ |
洗浄モードについては各メーカーで、同様の機能を有したプログラムを用意しています。
センサーを使って汚れや食器の量を判断して洗浄する自動洗浄モードや、水や電気の量を最小限に抑えたECOモード、短時間洗浄や、汚れに応じだ洗浄モードなど、名前は違いますが各メーカーともに、ニーズに合った方法で洗浄できます。
通常の汚れで使用するモードがないメーカーは、基本的には自動洗浄モードで対応ができます。また、食洗機内を清潔に保つ庫内洗浄モードも搭載しています。
リンナイはサイズが違うため他のメーカーよりプログラム数が少ないですが、基本的な洗浄プログラムは搭載されています。
カウンター高さの違いを比較
各メーカーの食洗機ごとに、設置不可なシステムキッチンがある理由は、食洗機本体の寸法にあります。
食洗機の寸法(外形寸法)に対して、システムキッチンの開口部の高さが低い場合、設置することができません。
各メーカーを比較すると、5mmずつ寸法が違うのですが、この5mmによって設置できるかどうかが変わってくるのです。
ミーレ | ボッシュ | ガゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ(450mm) | |
設置可能高さ | 810mm〜875mm(開口部) | 815mm〜875mm(開口部) | 815mm〜875mm(開口部 | 820mm〜900mm(開口部) | 805mm〜865mm(開口寸法) | 755mm〜875mm(外形寸法) |
タカラスタンダードのレミューの場合
例えば、ボッシュに対応しているシステムキッチンメーカーのタカラスタンダードのレミューという商品の場合、キッチンカウンターの高さが850mmで、カウンター天板の厚みが30mmです。つまり開口部の高さは820mmとなります。
各食洗機の設置可能高さを見てみると、最低寸法が一番高いのがAEGの820mmですが、全てのメーカの食洗機が820mmに収まっているため、寸法的には設置が可能ということがわかります。
クリナップ のステディアの場合
クリナップ のステディアというシステムキッチンの場合、キッチンカウンターの高さが850mmで、カウンター天板の厚みが40mmです。つまり開口部の高さは810mmとなります。
各メーカーの設置可能高さの最低寸法を見てみると、ボッシュが815mm、ガゲナウも815mm、AEGが820mmとなっていて、開口部の高さ810mmを超えてしまっています。この場合たった5mmや10mmですが、残念ながら設置することができません。
リンナイは幅450mmのため、そもそもサイズが小さくなっています。パナソニックは国内メーカーのため、システムキッチンのサイズに合わせて設計されています。
海外メーカーの中で、ミーレが一番小さい寸法になっていますが、各メーカーごとに設置可能かどうかは、システムキッチンメーカーや、リフォーム会社に相談をして確認してもらう必要があります。
洗浄力・洗浄容量・節水・節電・静音性の比較
食洗機を比較する際に、洗浄力や洗浄容量、節水、節電、静音性なども重要な要素となります。
各メーカーのカタログやホームページから抜粋してまとめました。
ミーレ | ボッシュ | ガゲナウ | AEG | パナソニック | (450mm) | リンナイ|
予洗い | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 記載なし |
洗浄容量 | 12人分 72点(JEMA規格) | 12人分 84点(JEMA規格) | 14人分 | 14人分(IEC規格) | 約12人分(72点) | 56点 8人分 |
節水 | 8.9 L(ECOプログラム時) | 9.5L(エコ50°C使用時) | 記載なし | 11L(エコモード運転時) | 15.1L(汚れレベル2) | 12L(標準コース時) |
節電 | 0.7kWh(ECOプログラム時) | 0.9kWh (エコ50°C使用時) | 記載なし | 0.832kWh(エコモード運転時) | 0.92 kWh | 0.6kWh(標準コース時) |
静音性 | 42dB / 39dB(エクストラクワイエット運転時) | 42dB | 42dB | 約38dB | 42dB |
洗浄力
海外製食洗機は、予洗い不要の洗浄力が人気の秘密です。
ただし、リンナイに関しては、カタログやホームページには予洗い不要という記載はありませんでした。
洗浄容量
洗浄容量については、メーカーごとに表記する規格が違うため、厳密に比較することができません。
一般的には600mmサイズの場合、12〜14人分の食器を一度に洗浄することができます。つまり各メーカー共に、4人家族の3食分の食器を一度に洗浄することができるということです。
節水・節電
節水・節電に関しても、各メーカーで計測しているプログラムに違いがあるため、正確に比較はできませんが、ミーレ食洗機が一番少ない水と電気で洗浄できるということになっています。
静音性
静音性に関しては、パナソニックが38dB、AEGが39dB、その他が42dBとなっています。
ちなみに40dBが静かな図書館や郊外の夜間の音レベルの静かさなので、各メーカー静音性は高いといえます。
製品寿命・保証・アフターサービスの比較
製品寿命
製品寿命に関しては、カタログに記載がないメーカーが多い中、ミーレは20年を想定した試験を行っているとアピールをしているため、耐久性には自信があるということでしょう。基本的に電化製品の寿命というは10年程度を想定しているため国内メーカーは10年ほどの寿命を想定しているはずです。
また海外メーカーは、耐用年数15〜20年を想定していると言われているため、ボッシュやガゲナウ、AEGも15年〜20年を想定している可能性があります。
保証
保証に関しては、1年〜5年と差がありますが、多くのメーカーで有償にて保証の延長が可能となっています。
ミーレ | ボッシュ | ガゲナウ | AEG | パナソニック | リンナイ | |
製品寿命 | 20年 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
保証 | 10年まで延長可) | 2年(3年、5年、安心の5年長期保証 | 2年間 | 10年まで延長可) | 3年(5年年、10年まで延長可) | 1年(5年、8年、1年(5年まで延長可) |
アフターサービス | ミーレ・カスタマーサービスが対応 | 輸入代理店がメールと電話で対応 | 輸入代理店、取り扱い販売店が対応 | エレクトロラックス・ジャパン株式会社が対応 | メーカー専用窓口に電話かメール |
アフターサービス
アフターサービスに関しては、ミーレ、パナソニック、リンナイはメーカーが直接対応をしてくれます。
ボッシュ、ガゲナウ、AEGは、海外メーカーのため輸入代理店や取り扱い販売店が対応をしてくれますが、修理に時間がかかったり対応が遅かったりと、少し不便な一面もあるようです。
同じ海外メーカーでもミーレには、ミーレジャパンという日本法人があるため、安心してアフターサービスを任せることができます。我が家でも、一度不具合があってカスタマサービスに連絡をしましたが、都合に合わせて最短日で調整をしてくれました。もちろん保証期間内だったため無償で修理をしてくれました。
乾燥機能:余熱乾燥とヒーター乾燥の2種類
乾燥機能の比較
食洗機を使うメリットの一つに、食器を乾燥までしてくれるという点があります。各メーカー乾燥方法に違いあるため、特徴についてまとめました。
メーカー | 乾燥機能 | 説明 |
ミーレ | 余熱乾燥 | 洗浄の最後に75℃の高温のお湯を使ってすすぎを行い、その余熱で乾燥を行う |
オートオープン乾燥 | 洗浄が終了した後に自動でドアが開き、自然乾燥を促進する | |
センサードライ | センサーによって食器の量を確認し、庫内の温度と室温を測定。効率良く乾燥。 | |
ボッシュ | 余熱乾燥 | 洗浄時のお湯の熱を蓄熱した食器が水滴を蒸発させる |
ゼオライト・ドライ | ゼオライト(湿気を吸収しつつ発熱する環境にやさしい鉱物)を使用して乾燥時は食器や庫内から放出される湿気を吸収しながら温風を出す | |
ガゲナウ | 余熱乾燥 | 洗浄時のお湯の熱を蓄熱した食器が水滴を蒸発させる |
ゼオライトテクノロジー | ゼオライト(湿気を吸収しつつ発熱する環境にやさしい鉱物)を使用して乾燥時は食器や庫内から放出される湿気を吸収しながら温風を出す | |
AEG | 余熱乾燥 | 洗浄時のお湯の熱を蓄熱した食器が水滴を蒸発させる |
エアドライ | 乾燥工程になると自動でドアが開く | |
パナソニック | ヒーター乾燥 | ヒーターで熱した温風をファンで庫内に送り込む |
ナノイーX送風 | ナノイーX送風で庫内を除菌 | |
ケコミ排気乾燥システム | 足元の排気口から、約35 ℃の低温・低湿排気する | |
リンナイ | ヒーター乾燥 | ヒーターで熱した温風をファンで庫内に送り込む |
からっとキープ | ヒーター加熱による乾燥運転の後に、乾燥ファンでしっかり乾かす | |
ソフト排気 | 約31℃まで温度を下げて排気。キッチンの温度環境や小さなお子様への安全にも配慮 |
乾燥機能は大きく分けて、余熱乾燥とヒーター乾燥の2種類あります。
余熱乾燥
余熱乾燥の中でも、ミーレとAEGは、洗浄時やすすぎ時のお湯の熱を蓄熱し、その余熱で食器が水滴を蒸発させる方式を採用しています。さらに、乾燥工程になると自動でドアが開き、自然乾燥を促進する機能が付いています。
ボッシュ、ガゲナウは余熱乾燥でもオートオープン機能は付いていません。代わりに、ゼオライトと呼ばれる湿気を吸収しつつ発熱する環境にやさしい鉱物を使用して、乾燥時に食器や庫内から放出される湿気を吸収しながら温風を出すことで乾燥を行っています。
ヒーター乾燥
ヒーター乾燥は、ヒーターで熱した温風を食洗機内に送り込むことで乾燥を行う機能です。中に溜まった温風は、温度を下げて排出を行う機能もついているため、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
パナソニックは、ナノイーXと呼ばれる、除菌効果のある清潔イオンを使ってカビや花粉、菌・ウイルス、ニオイなど、さまざまな有害物質を抑制する機能まで搭載しています。
乾燥機能に関しては、ヒーター乾燥の方が乾きが良いのですが、余熱乾燥でも十分満足のいく乾燥効果を得ることができます。
我が家で使用しているミーレ食洗機でも、乾燥状況は100点とはいえませんが、80点以上の満足度を感じることができています。特に自動でドアが開くオートオープン機能はおすすめで、熱が食洗機内に篭ることなく乾燥を行うことができます。
各メーカーの特徴的な機能
特徴的な機能
最後に、各メーカーごとに特徴的な機能を3つずつ紹介していきます。
メーカー | 機能 | 説明 |
ミーレ | AutoDos | 洗剤自動投入機能 |
ComfortClose | ドアを任意の位置で開けたままにできる | |
Miele@home | 機器のネットワーク化 | |
ボッシュ | アクアストップ | 水漏れ防止機能 |
オートポーズ | 運転中にドアが開くと自動で運転停止 | |
ボタンロック | ワンタッチでパネルのロック | |
ガゲナウ | 操作パネル | ドアの天面についていて、タッチキーで操作 |
バスケット | フレックス プラス バスケットシステム | |
エクストラクリーニングエリア | ON/OFF切り替えが可能 | |
AEG | Comfort Lift | 下部バスケットを上に持ち上げることができる |
オートオフ | 洗浄終了後、または5分間操作をしないと、自動的に電源が切れる | |
スタート予約 | あらかじめ、洗浄開始時間の予約が可能 | |
パナソニック | 残さいフィルター | 洗浄中の各工程でフィルターを洗浄してくれる |
大容量の食器カゴ | 4人家族(夫婦2人、子ども2人)の1日分(3食分)の食器が洗える | |
ナノイーX送風 | ナノイーXは水から生まれたパナソニック独自の清潔イオンでカビや花粉、菌・ウイルス、ニオイなど、さまざまな有害物質を抑制 | |
リンナイ | 操作パネル | 扉上部に設置されているため見やすい |
ドアの開閉 | ワンタッチで開閉&途中停⽌が可能 | |
素早い工事 | 設置⼯事は2〜3時間で完了 |
ミーレの機能が充実
各メーカーで同じような機能がついている中で、特徴的なのはやはりミーレについているAutoDosとよばれる洗剤自動投入機能です。
従来の食洗機では、使用ごとに手動で洗剤を投入する必要がありましたが、AutoDos機能を搭載したミーレの食洗機では、専用の「PowerDisk® All in 1洗剤 GS CL 4001 P」を使用することで、洗剤の投入が自動化されます。
また、Miele@homeと呼ばれるインターネットを利用したシステムによって、家電機器のネットワーク化に対応しています。専用のMieleアプリを使うことで、食洗機だけでなく、洗濯機やオーブンなどのミーレ家庭用機器の状態をいつでも見ることができ、いつでもどこでも簡単に操作をすることが可能になります。
ミーレにはない機能でおすすめのメーカーはAGEとパナソニック
ミーレ食洗機にない機能で、おすすめする機能は、AEGのComfort LiftとパナソニックのナノイーX送風 です。
Comfort Liftは、下部バスケットを上に持ち上げることができる機能で、食器を出し入れする際に、下部のバスケットが上に上がってくるため、腰を曲げなくても出し入れすることが可能になります。
パナソニックのナノイーX送風は、食洗機内や食器類を清潔に保つ機能として、本当におすすめすることができます。
まとめ
比較項目 | 結論 |
価格帯 | 一番安いのはミーレとリンナイ、バランスが良いのはボッシュ |
商品ラインナップ数 | ダントツでミーレが多い |
洗浄モードの種類 | 各メーカで大差はない |
カウンター高さ | リンナイ、パナソニック、ミーレはカウンター高さ850mmのシステムキッチンに対応 |
洗浄力 | ミーレ、パナソニック、ガゲナウ、AEGは予洗い不要 |
洗浄容量 | 各メーカー600mmサイズなら12〜14人分の食器を一度に洗浄可能 |
節水・節電 | ミーレが一番少ない水と電気で洗浄可能。 水道代8.9 L / 2.33円+電気代0.7kWh / 18.9円=21.23円 |
静音性 | パナソニックが38dB、AEGが37dB〜39dB、他が42dB |
製品寿命: | ミーレは耐用年数20年 |
保証 | ボッシュは5年の長期保証 |
アフターサービス | ミーレ、パナソニック、リンナイはメーカーが直接対応 |
乾燥機能 | パナソニックやリンナイのヒーター乾燥がおすすめ |
その他特徴的な機能 | ミーレ:AutoDos、Miele@home、AEG:Comfort Lift、パナソニック:ナノイーX送風 |
今回の比較記事では、ミーレを中心に、ボッシュ、ガゲナウ、AEG、パナソニック、リンナイといった国内外の人気食洗機メーカーを徹底的に比較しました。
食洗機選びは、単なる家電の購入ではなく、日々の生活をより快適にするための大切な選択です。各メーカーにはそれぞれの強みがあり、どの製品が最適かはあなたのニーズやキッチン環境に大きく依存します。
ミーレは高い品質と耐久性、豊富なラインナップで多くの選択肢を提供してくれます。一方で、ボッシュはコストパフォーマンスやデザインに優れ、AEGやガゲナウ、パナソニックは独自の機能で他にない価値を提供しています。リンナイは日本の家庭にフィットするコンパクトな選択肢です。
最終的に、機能やデザイン、価格帯のバランスを考慮して、どの食洗機が最適か判断して機種を選ぶことが大切です。この記事が、あなたの理想的な食洗機選びの一助となることを願っています。
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